4K/HDR対応。映像と音声にHDMIを分離できる音声分離器 - RS-HD2HDA-4K
HDMI入力を映像用、音声用に分離できる音声分離器RS-HD2HDA-4Kが発表されました。光デジタルで出力する分離器はよくありますが、HDMI出力に対応した製品はこれが初めてではないでしょうか。
4K60Hz/HDCP2.2対応 HDMIオーディオ分離器 RS-HD2HDA-4K [RATOC]
購入しました cabonera.hateblo.jp
映像は最新規格、音声は従来方式で出力
2017年後半になって4K/60Hz/HDR対応のディスプレイが発売されるようになりました。
映像はいいのですが、問題は音声です。LPCM 7.1ch、Dolby TrueHD、DTS-HDなどを再生する場合、対応したAVアンプやサウンドバーを接続する必要があります。オーディオシステムが4K/60Hz/HDRパススルーできない場合は、光デジタルで接続するしかありません。
Amazon Fire TVに至っては光デジタル出力すら無いため、イヤホンジャックかBluetoothで音声出力しなければなりません。
このような場合に思いつく対策としては「4K/HDR対応のHDMI分配器を使う」というのがあります。入力信号を分岐させて、一方は映像用、もう一方は音声用にするというものです。「旧型のPlayStation VRがHDRパススルーに対応していないから直列に繋がないで分配させよう」というアイデアに似ていますが、これはうまういきません。
ディスプレイがHDMI 2.0/HDCP 2.2に対してオーディオシステムがHDMI 1.4/HDCP 1.4だった場合、互換性がないのでディスプレイかオーディオシステムのどちらかが使用不可になるか、最小公約数的にHDMI 1.4に制限されると考えられます。
RS-HD2HDA-4Kは「HDCP 2.2が必須なのは映像だけ」ということで4K/HDCP 2.2の映像用HDMIとHCDP 1.4の音声用HDMIに分離するという方式で出力するため、従来のオーディオシステムを活かしつつHDR対応のディスプレイも使えるようになります。
RS-HD2HDA-4Kが必要な用途
- SONYのサラウンドヘッドホンMDR-HW700DSはいまだに映画用としては最高レベルですが、2013年発売ということもあり4K/HDRには非対応です。RS-HD2HDA-4Kが役に立つ筆頭ではないでしょうか(そろそろ新型が出てもおかしくないんですけどね)
- Dolby Atmosの出力に対応しているので、新型Fire TVとの組み合わせでも抜かりはありません。ただ、オーディオシステムがDolby Atmosに対応している時点で4K/HDRパススルーは当然できるはずなので、やはりRS-HD2HDA-4Kの利点は少し古いオーディオシステムを活かせるということにあると思います
- 製品紹介ページでPS4 Proにも対応と記載されています
疑問点
追記:やはりHDMI CECは無理でした。
USB電源でも動作するかも
マニュアルを確認してみると電源は5V 1A RSO-AC05-20SP ACアダプターとなっているので、USB→DCプラグ変換ケーブルを使えばおそらく動作するでしょう。写真から推測すると5.5mmプラグだと思われます。RS-HD2HDA-4Kを購入したら試してみます。
追記:USB電源で動作しました。プラグは5.5mmで、5V 1AのUSB充電器でOKでした。使ったのはOnite 汎用USB→DC電源 ケ-ブルです。
ラトックシステム 4K60Hz/HDCP2.2対応HDMIオーディオ分離器 RS-HD2HDA-4K
- 出版社/メーカー: ラトックシステム
- 発売日: 2017/12/19
- メディア: Personal Computers
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