Perl 6コンパイラRakudo Star 2015年1月版がリリース
Perl 6開発チームより、Perl 6コンパイラ「Rakudo Star」2015年1月版がリリースされました。このバージョンはMoarVM 2015.01を含み、すべてのモジュールのテストをパスしているとのこと(JVMバックエンドとParrotでは一部動作しない)。
追加された機能
- JVMバックエンドにおける相互運用性の多くの改善、JVMの起動速度を20%改善
- オブジェクトハッシュを簡単に作る構文の追加「
:{}
」(※単なるブレース{}だとハッシュではなくブロックオブジェクトになると思われる) - 置換がメタ演算の割り当てをサポート「
s[\d+] += 2
」 - メモリとCPUの多くの最適化
Supply.for
が廃止されSupply.from-list
に
Rakudoの開発状況をチェックするのは久しぶりですが、MoarVMでテストが全部通るようになっていたんですね。以前はParrot VM自体の立ち上がりが遅くてモッサリ感ありまくりでしたが、MoarVMがメインになればかなり改善されるでしょう。
一方で.NET版Perl 6コンパイラのNieczaは開発が止まってますね。.NET Coreが公開されたことで「.NET Coreランタイム同梱版Niecza」などもあり得ると想像していたんですが・・・
関連
- Using Perl 6日本語版(オープンソースのPerl 6入門書。内容は古い)