実録コンピュータ物語

趣味で使っているコンピュータ&アプリの情報を発信するブログです。

XboxワイヤレスコントローラーがBluetoothで検出できない場合の対処法

PCのシステムを新調し、Windows 10も再インストールしたのでXboxワイヤレスコントローラーをBlutooth接続しようとしたら・・・検出できないぞ?となったので解決法を載せておきます。

BluetoothXboxコントローラーを接続するときは「マウス、キーボード、ペン、オーディオまたはその他の種類のBluetoothバイス」を選択します。

下の「その他すべて」という項目に「Xboxコントローラーとワイヤレスアダプター、DLNAなど」と記載されていますが、こちらではコントローラーは検出されません

久しぶりで忘れていたとは言え、表記が紛らわしいので修正したほうがいいのでは?と思いました。

f:id:bosh:20180501124518p:plain

CPUをCore i7 6700からCore i5 8400に変更したので性能を比較してみた

PCのシステムを更新して、CPUをCore i7 6700(Skylake)からCore i5 8400(Coffee Lake)にしました。

i5 8400の性能はi7 7700Kに匹敵すると言われており、簡易的ですがCPU-Zベンチマークで確認してみました。

Core i7 6700の場合(4コア8スレッド)

シングルスレッドは407ポイント、マルチスレッドは1833ポイントになりました。 f:id:bosh:20180430232205p:plain

Core i5 8400の場合(6コア6スレッド)

シングルスレッドは460ポイント、マルチスレッドは2539ポイントになりました。確かに7700Kに近いですね。 f:id:bosh:20180430232215p:plain

比較結果

Core i7 6700からCore i5 8400にしたことでシングルスレッドは13%、マルチスレッドは38%向上しました。マザーボードも買い替える必要があるので、結局はCore i7 7700Kを買うのと同じくらいの投資になってしまいますが・・・

[Perl6]Unicodeプロパティを使って半角・全角の文字にマッチする正規表現を書く

Perl6で全角文字にマッチする正規表現を書いたり、特定の文字の「幅」を調べる方法です。具体的にはUnicodeEast_Asian_Widthというプロパティを調べることで半角・全角を判断します。

Unicodeプロパティを表示するにはunipropメソッドを使います。 以下のコードでは文字列を1文字ずつに分解し、East_Asian_Widthプロパティを表示します。

for "aaAÅÆ??++22Ⅱあ漢カ㍍".comb -> $char {
    say $char => $char.uniprop("East_Asian_Width");
}

以下が実行結果です。半角英数字・記号はNa、全角英数字・記号はF、ひらがなや漢字はW、それ以外はNA、半角カタカナはHとなりました。通常の全角日本語であればFWにマッチさせればよさそうです。

a => Na
a => F
A => Na
Å => N
Æ => A
? => Na
? => F
+ => Na
+ => F
2 => Na
2 => F
Ⅱ => A
あ => W
漢 => W
カ => H
㍍ => W

Perl6の正規表現Unicodeプロパティを使うには<:プロパティ名>という形式を使用します。また、+で連結することで文字集合を合成できます。

さらに、East_Asian_Widtheaという省略形があるので以下のように書けます。

my $str = "はいおgふrtjrtw吸うrwぇjおare+JerOwHr歩wえwgweおぐぇいおhio";

# 全角文字にマッチ
say $str ~~ m:global/ <:ea('W')+:ea('F')>+ /;
# 出力:(「はいおgふ」 「吸う」 「ぇ」 「お」 「+」 「歩」 「え」 「おぐぇいお」)

# 半角文字にマッチ
say $str ~~ m:global/ <:ea('Na')>+ /;
# 出力:(「rtjrtw」 「rw」 「j」 「are」 「JerOwHr」 「w」 「wgwe」 「hio」)

参考情報

[Perl6]HTMLエスケープはtransメソッドを使おう

HTMLやXMLの処理でよくある特殊文字& < > ' "」のエスケープをPerl 6でやってみましょう。

Perl 6の文字列には.transという便利なメソッドがあります。これは変換前→変換後のペアを受け取って文字の変換を行ってくれます。

my $trans-pair = ( '&', '<', '>', q{"}, q{'} ) =>
        ( '&amp;', '&lt;', '&gt;', '&quot;', '&apos;' );

sub encode-entities(Str $str) {
    return $str.trans($trans-pair);
}

my $encoded = encode-entities( q[a & b < c > d " e '] );
say $encoded;
# 出力:a &amp; b &lt; c &gt; d &quot; e &apos;

エスケープ済みの文字列を復元するのは簡単で、.transメソッドに渡すペアを逆にするだけです。ペアを逆にするには.antipairメソッドを使います。

my $trans-pair = ( '&', '<', '>', q{"}, q{'} ) =>
        ( '&amp;', '&lt;', '&gt;', '&quot;', '&apos;' );

sub encode-entities(Str $str) {
    return $str.trans($trans-pair);
}

sub decode-entities(Str $str) {
    return $str.trans($trans-pair.antipair); # ペアを逆にして渡す
}

my $decoded = decode-entities( q[a &amp; b &lt; c &gt; d &quot; e &apos;] );
say $decoded;
# 出力:a & b < c > d " e '

HDR対応モニター Acer ET322QKwmiipxとBenQ EW277HDRを購入。PS4 Proと接続した結果

HDR対応モニターを2台購入しました。AcerのET322QKwmiipxとBenQのEW277HDRです。PS4 Proと接続してHDRを試してみました。

先に結果を言うと、ET322QKwmiipx(というか4Kモニター全般)のHDRには落とし穴があります。一方、EW277HDRの映像は鮮やかでHDR表示も問題ありません。なぜこのような違いがあるのかは後述します。

www.acer.com

www.benq.co.jp

BenQ EW3270U発表

2018年3月29日追記:BenQから4K/HDR対応の31.5インチモニターEW3270Uが出ました。DisplayPort 1.4、USB Type C、DCI-P3カバー率95%、B.I.+など、ET322QKwmiipxの完全上位互換と言えるスペックです。値段もET322QKwmiipxより1万円高い程度のようなので、今から買うならこちらですね。

www.benq.co.jp

4K/60HzのHDRではパネルの性能を活かしきれない

ET322QKwmiipxとPS4 Proを接続し、HDRを有効にしたのが以下の画面になります。 f:id:bosh:20171222003248p:plain カラーフォーマットが「YUV422(HDR)」となっています。また、「HDMI 2.0の転送速度の上限により、4K HDRコンテンツを60Hzで表示する時のカラーフォーマットは、RGBの代わりにYUV422またはYUV420が使用されます。」というメッセージが表示されています。

これはET322QKwmiipxに限らず、4K/60Hzモニターでは必ず発生します。RGB(HDR)にするとHDMI 2.0の帯域である18Gbpsを超えてしまうため、HDRと引き換えに色情報の一部を減らしているわけです。

ET322QKwmiipxで気になった点
  • DisplayPortでHDR出力はできません(バージョン1.2なので)
  • カバーする色域がEW277HDRに劣る

不満ばかり書いてしまいましたが、ET322QKwmiipxはHDR関係が少し残念というだけで、通常のモニターとして考えればsRGBカバー率100%、10bit対応と性能は問題ありません。

また、試していませんがUltra HD Blu-rayのように4K/24Hzであれば色情報を減らさずにHDR出力できるはずです。

ゲームでHDRを活かすならEW277HDR

EW277HDRはフルHDで帯域に余裕があるため、4KモニターのようにカラーフォーマットがYUV422に制限されることはありません。RGB(HDR)が有効になっていることが確認できます。 f:id:bosh:20171215004822j:plain パネルの表示色は8bitであるものの、色域が DCI-P3カバー率93%だけあって鮮やかです。HDRを有効にすると明かりが本物に近くなり、まぶしく感じるくらいです。

f:id:bosh:20171222014146j:plain アサシンクリード オリジンズスクリーンショットです。この画像自体はHDRではありませんが、実際のゲーム画面では日光が本物のように見えます。

HDR時代のHDMI音声分離器。RS-HD2HDA-4Kを購入

4K/60Hz/HDR対応のHDMI音声分離器RS-HD2HDA-4Kを購入しました。手持ちのオーディオ機器が4K/60Hz/HDRパススルーに対応していないので困っていたところ、この分離機で解決できました。 f:id:bosh:20171220211347j:plain

2019/8/27 追記:音声分離とHDMIセレクターを統合した新型「RP-HDSW41A-4K」が発売

RS-HD2HDA-4Kと同等の音声分離機能を備え、HDMIセレクターが付いたRP-HDSW41A-4Kが発売されました。機能的には上位互換であるにも関わらず、価格はこちらの方が安くなっています。

ただし、RS-HD2HDA-4KではDolby AtmosとDTS:Xの音声分離が可能ですが、RP-HDSW41A-4Kでは非対応になっています。まあ、Dolby Atmos世代のオーディオ機器を使っているならHDRパススルーもできて当たり前だと思いますし、音声分離する意味がないんですけどね。

ここからはRS-HD2HDA-4Kに関する内容です

自分が現在使っている映像機器はPS4 ProとAcerHDR対応ディスプレイET322QKwmiipxです。 オーディオ機器はSonyのサラウンドヘッドホンMDR-HW700DSサウンドボードHT-XT1で、両方とも4K/60Hz/HDRをパススルーできません。

RS-HD2HDA-4KでPS4 Proの音声を分離して、映像はHDRに対応させつつLPCM 7.1chが出力できることを確認しました。図にすると以下のようになります。 f:id:bosh:20171221001830j:plain

気づいたこと、欠点

  • USB→5.5mm電源プラグ変換ケーブルを使えばUSB電源で動作する
  • HDMI CECの電源ON連動はできない
  • 入力は1つなので、機器の切り替えはケーブルの抜き差しが必要→RP-HDSW41A-4Kならセレクター機能あり
  • 一般的な音声分離器より値段が高い(オーディオ機器を買い換えるよりはマシ)
  • Fire TV (2017)で使うと映像が白っぽくなる。2021年3月追記:Fire TV Stick 4K (2018)では問題なし

Fire TV (2017)でRS-HD2HDA-4Kを使う必要はない

Fire TVはビデオソースに合わせてフレームレートを自動調整する機能があり、ほとんどのビデオは3840x2160/24Hzで再生されます(1920x1080のビデオは拡大表示)。この場合はMDR-HW700DSがパススルーできるのでRS-HD2HDA-4Kを使う必要はありません。また、RS-HD2HDA-4KにFire TVを接続すると映像が白っぽくなるのでお勧めしません。Fire TV Stick 4K (2018)ではこの現象は発生しないので、そちらを使いましょう。

4K/HDR対応。映像と音声にHDMIを分離できる音声分離器 - RS-HD2HDA-4K

HDMI入力を映像用、音声用に分離できる音声分離器RS-HD2HDA-4Kが発表されました。光デジタルで出力する分離器はよくありますが、HDMI出力に対応した製品はこれが初めてではないでしょうか。

4K60Hz/HDCP2.2対応 HDMIオーディオ分離器 RS-HD2HDA-4K [RATOC]

購入しました cabonera.hateblo.jp

映像は最新規格、音声は従来方式で出力

2017年後半になって4K/60Hz/HDR対応のディスプレイが発売されるようになりました。

映像はいいのですが、問題は音声です。LPCM 7.1ch、Dolby TrueHD、DTS-HDなどを再生する場合、対応したAVアンプやサウンドバーを接続する必要があります。オーディオシステムが4K/60Hz/HDRパススルーできない場合は、光デジタルで接続するしかありません。

Amazon Fire TVに至っては光デジタル出力すら無いため、イヤホンジャックかBluetoothで音声出力しなければなりません。

このような場合に思いつく対策としては「4K/HDR対応のHDMI分配器を使う」というのがあります。入力信号を分岐させて、一方は映像用、もう一方は音声用にするというものです。「旧型のPlayStation VRがHDRパススルーに対応していないから直列に繋がないで分配させよう」というアイデアに似ていますが、これはうまういきません。

ディスプレイがHDMI 2.0/HDCP 2.2に対してオーディオシステムがHDMI 1.4/HDCP 1.4だった場合、互換性がないのでディスプレイかオーディオシステムのどちらかが使用不可になるか、最小公約数的にHDMI 1.4に制限されると考えられます。

RS-HD2HDA-4Kは「HDCP 2.2が必須なのは映像だけ」ということで4K/HDCP 2.2の映像用HDMIとHCDP 1.4の音声用HDMIに分離するという方式で出力するため、従来のオーディオシステムを活かしつつHDR対応のディスプレイも使えるようになります。

RS-HD2HDA-4Kが必要な用途

  • SONYのサラウンドヘッドホンMDR-HW700DSはいまだに映画用としては最高レベルですが、2013年発売ということもあり4K/HDRには非対応です。RS-HD2HDA-4Kが役に立つ筆頭ではないでしょうか(そろそろ新型が出てもおかしくないんですけどね)
  • Dolby Atmosの出力に対応しているので、新型Fire TVとの組み合わせでも抜かりはありません。ただ、オーディオシステムがDolby Atmosに対応している時点で4K/HDRパススルーは当然できるはずなので、やはりRS-HD2HDA-4Kの利点は少し古いオーディオシステムを活かせるということにあると思います
  • 製品紹介ページでPS4 Proにも対応と記載されています

疑問点

  • 対応解像度が720p、1080p、2160pとなっているので、1440p(WQHD)はPS4 Proと同じで非対応?
  • HDMI CEC対応とは記載されていないので、機器の電源連動などは無理そう

追記:やはりHDMI CECは無理でした。

USB電源でも動作するかも

マニュアルを確認してみると電源は5V 1A RSO-AC05-20SP ACアダプターとなっているので、USB→DCプラグ変換ケーブルを使えばおそらく動作するでしょう。写真から推測すると5.5mmプラグだと思われます。RS-HD2HDA-4Kを購入したら試してみます。

追記:USB電源で動作しました。プラグは5.5mmで、5V 1AのUSB充電器でOKでした。使ったのはOnite 汎用USB→DC電源 ケ-ブルです。